「知らないカノジョの原作とネタバレが知りたい!」
「知らないカノジョとラブ・セカンド・サイトはどこが違う?」
映画『知らないカノジョ』を観て「このストーリー、どこかで見たことあるような…?」と思った方も多いのではないでしょうか。
実はこの作品、フランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』を原作としたリメイク作品なんです。
そこで今回は、知らないカノジョの原作『ラブ・セカンド・サイト』のネタバレをわかりやすく解説しながら、『知らないカノジョ』との違いについても詳しくご紹介します。
原作との比較を楽しみたい方や、ラストの意味が気になる方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
- 『知らないカノジョ』の原作がどんな内容か理解できる
- 原作と映画のストーリーや設定の違いがわかる
- 原作のラストとテーマの意味が理解できる
- 登場人物の関係や背景が整理できる
知らないカノジョの原作『ラブ・セカンド・サイト』のネタバレとあらすじ
まずは邦画『知らないカノジョ』の原作であるフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』のネタバレに関する登場人物とあらすじを解説します。
主な登場人物
- ラファエル
- オリヴィア
- フェリックス
主人公のラファエルは、若くして成功を収めた人気SF作家です。
仕事では華々しい実績を積み上げていく一方で、私生活では大切な存在である妻との関係が少しずつすれ違い始めていました。
その妻・オリヴィアは、ピアニストとして将来を期待されていた才能あふれる女性です。
しかし、ラファエルとの結婚後は自らの夢を諦め、彼を支えることに専念していくことになります。
そしてもう一人、ラファエルの親友フェリックスの存在も重要です。
原作では、突然別の世界に迷い込んだラファエルの話をすんなりと受け入れ、真剣に寄り添ってくれる心強い味方として描かれています。
それぞれのキャラクターがしっかりとした背景を持っており、感情移入しやすいのも魅力です。
ストーリー概要
主人公ラファエルは、小説家として成功を収めています。
しかし、彼の成功の裏で、妻オリヴィアは自分の夢である音楽を諦めていました。
そんな日常のある朝、ラファエルはまったく別の世界に目を覚まします。
そこは、オリヴィアと“出会っていない”世界。
ラファエルは無名の中学教師になっており、オリヴィアは夢を叶えた有名なピアニストとして活躍していました。
彼女はラファエルのことをまったく知らず、2人の関係はゼロからのスタートです。
戸惑いながらも、ラファエルはオリヴィアに再び恋をして、今度こそ彼女の夢を大切にしたいと強く願うようになります。
結末とテーマ
彼女の幸せを優先し、元の世界に戻ることを諦める決断をするのです。
しかし、オリヴィアは彼の誠実な思いに気づき、最後にはラファエルを追いかけてキスを交わします。
こうして2人は「出会いなおした」関係として、別の未来を一緒に歩むことになります。
この物語が伝えたいのは、「誰かを本当に愛するということは、その人の夢や人生を尊重すること」だと言えるでしょう。
恋愛や結婚生活で、どちらかが犠牲になるのではなく、お互いの人生を認め合うことの大切さが描かれています。
感動的なストーリーでありながら、人生の選択や後悔についても深く考えさせられる作品なんです。
知らないカノジョ原作と映画の違いは5つ

ここからは、映画『知らないカノジョ』と原作「ラブ・セカンド・サイト」の違いを5つ解説します。
- 登場人物の設定が違う
- ストーリー展開が違う
- 結末が違う
登場人物の設定が違う
項目 | 原作(ラブ・セカンド・サイト) | 映画(知らないカノジョ) |
---|---|---|
主人公 | ラファエル(SF作家) | 神林リク(ファンタジー作家・編集者) |
ヒロイン | オリヴィア(ピアニスト) | ミナミ(シンガーソングライター) |
親友 | フェリックス(気の良い友人) | 梶原恵介(妻を亡くした複雑な人物) |
最初に大きく変わっているのが、登場人物の肩書きや性格です。
原作では主人公ラファエルがSF作家として描かれていましたが、映画『知らないカノジョ』では主人公・神林リクがファンタジー作家という設定に変更されています。
また、彼は物語の中で編集者としても描かれており、職業面の描き方がより現代日本に合わせられています。
ヒロインのオリヴィアは原作でクラシックピアニストですが、日本版のミナミはシンガーソングライターで、音楽のジャンルも活動スタイルもまったく異なります。
さらに、親友の役回りであるキャラも大きくアレンジされており、映画では桐谷健太さん演じる梶原が、過去に妻を亡くしたというドラマ性を持っています。
このように、登場人物それぞれにオリジナルの背景や個性が追加されており、映画独自の深みが加わっています。
ストーリー展開が違う
項目 | 原作 | 映画 |
---|---|---|
アプローチ方法 | ラファエルが直接的に愛を取り戻そうとする | リクは取材や編集者として関わりながら接近する |
主なトラブル | 自分の過ちと向き合う葛藤 | 虚偽のセクハラ告発など現代的な問題が描かれる |
原作と映画では、展開のテンポや起こる出来事にも差があります。
原作では、主人公がオリヴィアに何度もアプローチを試みることで徐々に距離を縮めていきます。
『知らないカノジョ』では、リクがミナミに取材をするという形で接近していき、仕事を通じて関係が深まっていく構成になっています。
また、原作にはない「虚偽のセクハラ告発」というトラブルが映画には登場し、主人公が社会的に追い詰められる展開も描かれてました。
結末が違う
項目 | 原作 | 映画 |
---|---|---|
ラストの選択 | 元の世界に戻らず、今の世界で恋をやり直す | 元の世界に戻り、夫婦として再スタートする |
メッセージ | 過去の過ちを受け入れ、新しい関係を築く | 相手の幸せを願う選択が、自分にも幸せをもたらす |
原作では、主人公は元の世界に戻ることはありません。
その代わりに「出会っていなかった世界」でもう一度ヒロインと恋に落ちて、ふたりは新しい関係としてやり直すことになります。
つまり、原作では以前の夫婦関係には戻らないけれど、この世界で改めて恋人同士になる形で物語は終わります。
映画『知らないカノジョ』では最終的にリクが元の世界に戻り、しかもミナミは歌手として成功しており、2人は夫婦のまま幸せに暮らしています。
『知らないカノジョ』のラストのシーンでは、彼女がギターを持ち「新曲のタイトルを考えて」と言うなど、温かい日常が描かれていましたね。
このように、原作は「喪失からの再生」映画は「全てを取り戻す再スタート」というように、メッセージ性にも違いが表れています。
舞台設定が違う
項目 | 原作 | 映画 |
---|---|---|
舞台 | フランス・パリ | 日本(主に東京) |
シンボルとなる場所 | 自宅・演奏会場・書店など | 大学の講堂・出版社・ライブハウスなど |
原作はフランス・パリを舞台にしていて、ヨーロッパの街並みや空気感が印象的です。
一方、日本版の『知らないカノジョ』では、物語の舞台は現代の東京を中心とした都市部に置き換えられており、特に「大学の講堂」や「出版社」など、日本の生活に身近な場所が多く登場します。
また、細かい設定としては、パラレルワールドに関する移動のきっかけも異なります。
原作では明確な理由は語られませんが、映画では「満月の夜」「小説を読んだ直後」といった要素がパラレル移動のトリガーとして暗示されてました。
主要テーマが違う
項目 | 原作 | 映画 |
---|---|---|
中心テーマ | 愛する人の夢を支えること | 幸せを願って身を引くことの尊さ |
主人公の学び | 自己中心的な行動の反省 | 他人を思いやることで得られる成長と報い |
原作のテーマは「愛する人の夢をどこまで応援できるか」という点に重きが置かれています。
ラファエルは、自分の成功と引き換えに妻の夢を奪ってしまった過去を悔い、その過ちを正そうとする姿が軸となっています。
これに対し、映画『知らないカノジョ』では「相手の幸せを願って身を引く勇気」といったテーマがより強調されています。
リクは一度はすべてを諦めて、彼女の未来のために身を引こうとして最終的には、その“手放す覚悟”が報われる形で幸せを手にするのです。
知らないカノジョの原作に関するSNSの声
それでは、知らないカノジョの原作『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』に関するSNSの声をご紹介します。
そうそう。「ラブ・セカンド・サイト」のラストはヨーロッパの映画ぽいし、「知らないカノジョ」のラストは邦画らしさが出ていて良いのですよね。だから見比べも面白い。
— papiko (@papiko5656) March 3, 2025
原作の『ラブ・セカンド・サイト』は余韻のある終わり方で「あえて全部語らない」ヨーロッパ映画らしさが光ってます。
『知らないカノジョ』は希望がしっかり描かれたハッピーエンドで日本映画らしい丁寧なまとめ方で、どちらも味がり見比べるとより楽しめます。
「知らないカノジョ」って邦画のあらすじが3年前に公開された「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」ってフランス映画に似ているなぁと思って調べてみたら、「知らないカノジョ」はラブセカのリメイク版だそうで。ラブセカ、いい映画でしたよ。私も2回観に行きましたし。
— 野浦湘 (@nora33371216) December 29, 2024
『知らないカノジョ』の原作「ラブ・セカンド・サイト」が好きで2回も見たとういうポストもありました。
原作もほんとに良作で、2回観に行った気持ちわかります…!
比べてみると、演出やラストの雰囲気の違いも味わえて、両方観るのがおすすめですね。
知らないカノジョ原作のネタバレについてまとめ
- 映画『知らないカノジョ』の原作はフランス映画『ラブ・セカンド・サイト』である
- 原作の主人公ラファエルは成功したSF作家という設定
- ヒロインのオリヴィアはピアニストの夢を結婚後に諦めた女性
- 物語は「最愛の人と出会わなかった世界」が舞台のパラレルワールドストーリー
- 原作では主人公が元の世界に戻らず新たな恋をやり直す
- 映画では主人公が元の世界に戻り、全てを取り戻すハッピーエンドとなる
- 登場人物の職業や背景設定が原作と映画で大きく異なる
- 原作の親友は気の良い友人だが、映画では深い背景を持つ人物として描かれる
- 映画には「セクハラ告発」など現代日本ならではの要素が加えられている
- 原作はフランスが舞台、映画は日本の大学や出版社が主な舞台
- 両作で中心となるテーマやメッセージ性にも違いがある
『知らないカノジョ』と原作『ラブ・セカンド・サイト』は、同じテーマをもとにしながらも違った魅力が詰まった2作品です。
映画を観て気になった方は、ぜひ原作にも触れてみてください。
どちらも「もしも」の世界で描かれる再会と愛のかたちに心が動かされており、見比べると倍楽しめますよ♪